2007年01月15日

ノリの契約問題についての続報

ルパートジョーンズ@にわか日ハムファンのブログさんのエントリで知ったのですが、選手会が中村紀洋選手の退団の件について、オリックス球団を批判しているようです。

選手会がオリックスに文書 中村との契約交渉で】(共同通信)

選手会の公式のプレスリリースはこちら


ルパート・ジョーンズさんがエントリの中でうまく纏めてくださっているので、それに沿って論点を整理すると、選手会が問題にしているのは(1)減額制限を超える減額自体の不当性と(2)減額制限を超える減額について選手の同意を求める時期の前倒し、という二点になるかと思います。
オリックス球団が戦力外通知を行うべき時期(合同トライアウトの前)の遥か後に、減額制限を超える提示を行った上、保有選手であることを盾にしてその後も一貫して減額制限以上の提示を続けたことは明らかに不当であると指摘しており、この点について球団に謝罪を求めています。

濃淡にやや差はありますが、自分としてもこれは非常に真っ当な要求だろうと思います。

もちろん、この一連の交渉の中で中村紀洋選手が無誤謬であったわけではないでしょう。交渉の途中で、中村選手の要求の趣旨がはっきり伝わらなかったように見えた点などについては彼が責めを負うべき点が全くないわけではないだろうと思います。
ですが、どちらかに一方的に瑕疵があるわけではない以上、より弱い立場のものが守られるべきというのが、協約の精神だろうと思います。
球団は契約交渉が決裂しても保有している多くの選手のうちの一人を失うだけなのに対して、選手は働き場所を失う可能性があるわけです。
そう考えると、球団の保有権の濫用はもっと強く制限されるべきだろうと思います。

協約上の減額制限を超える条件提示を行う場合、球団は合同トライアウトの前に通告をすべきであり、それを拒否されたら、減額制限内で条件の再提示を行うか、自由契約とし、選手の再雇用の機会を保証すべきです。
それを協約に明文化するというのは一つの解決策でしょう。

もちろん、この方策は現時点においてトータルで見ると職を失うリスクを低減させるわけではないですが、少なくとも球団の保有権の濫用は避けられます。
もちろんこのようなシステム(自由契約による雇用マッチングの推進)を実質的に機能させるためには、プロ野球全体としての労働力市場の流動化が必要であることは言うまでもありません。本題とはやや逸れるのですが、流動性を増加させることで、今回の檻のような強引なやり方とは別の方法で、中長期的に選手年俸の適正化を実現できるのではないかという気はしています。


この選手会の問いかけに対する檻の反応は、案の定ふざけたものです。
これくらいの文章、10分もあれば読めるだろ?!
対応だって1時間もあればある程度協議できるはず。

本当にふざけた球団です。

イメージ操作に踊らされているのか、中村紀洋選手が一方的に悪いような書き方をするサイコなアンチが多いのには正直閉口しますが、安易なイメージ論に流されずにしっかりと足元を見てほしいと願ってやみません。
もちろん、中村選手に全く問題がないわけではないでしょう(檻を選んだこと自体が間違いというのは言うまでもありません)が、事の本質は彼の資質に負うわけではなく、むしろオリックス球団の体質に追う部分が大きいのではないかと思われます。

ルパート・ジョーンズさんがおっしゃるように協約の不備、というのは確かにありますが、野球協約は一種の運命共同体間の紳士協定的な性格が強いものであって、対立する勢力の利害調整を目的とするようなものではない以上、それを守るのは、罰則による強制ではなく、あくまで共存共栄を基本理念としたコンプライアンス精神に拠るべきだろうと思うのです(理想論に過ぎることはわかっていますが、敢えて書きます)。
ところが、オリックスという球団は親会社からしてコンプライアンスの意識の欠片すらないような企業ですから、彼らに協約の精神を理解してそれを遵守せよなどと求めるのは八百屋で魚を求めるどころの話ではなく、売春宿で処女を探すようなものです。

ということで、このような反社会的な球団の親玉である宮内は一刻も早く資格停止にして永久追放にすべきです。
それ以外に実質的な解決の道はないだろうと思われます。

って、結局ここに落ち着きますね。

posted by H5 at 21:39| Comment(4) | TrackBack(2) | Pacific League 2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オリファンですが・・・
もう少し言葉を選んで書いてもらえませんかね・・・。
永久追放・・・何をもってそんなことが言えるのか・・・。

あまりにも酷いブログなので書かせていただきました。
Posted by BsFan at 2007年01月15日 22:59
>BsFan様

ども。

該当部分ですが、表現としてやや不穏当で、自分の真意が伝わっていないようなので、言葉を選んでみました。

ただ、あまり次元の低いことは言いたくないですが、ノリに対する誹謗中傷はこんなレベルのものではないということだけは記しておきたいと思います。
Posted by H5 at 2007年01月15日 23:29
いつも休憩の合間に見させてもらってます。

今回の騒動の『対応』で間違っているのはオリックスでしょうねぇ…。
少なくとも、内心どうであったにせよ早期に決着をつけられなかったり、
この時期になって、あの減俸に対する対応を云々というのは球団としておかしいだろうなぁと。

ノリ側のミスは『長期的な視点をもてなかった』事に尽きるでしょうねえ。
このブログでも挙げられてましたが、ああいった経緯で飛び出て、戻って、では流石に。
まぁ、ノリ側には過去を見ても選択ミスが多かったような気もしますが。

私自身はあえて『BWファン』なので、
そういった目からみれば勿論ノリ側には立てないんでしょうけど、
それを取っ払って考えれば双方の誤りがよく見えるような
(少なくともそこいらの罵倒の応酬にはならないだろうなぁと)
気がしたりもしています。
まぁ、前からきな臭い球団ですけどねw

この記事のように『球団の対応』を突いているブログが少ないことにちょっと残念な気もしますが、
もう少し世間が『私情と手続き』を分けて考えられたらなぁと、この騒動から思います。

長々と失礼しました
Posted by T県の暇人 at 2007年01月16日 17:01
> T県の暇人様

ども、BWファンの中にも冷静にこの件を見てらっしゃる方がいらして、失礼ながら何となくホッとしました。

自分は逆にノリのフルスイングが大好きだった(過去形で語らなければならないのが悲しいですが)人間なので、中立な立場だと主張する気はないですのですが、そもそも、どちらにより多くの過失があったかを計ってもあまり意味がないんじゃないかと思っています。
どちらにも過ちはあったのでしょう。
自分の基本的な考えは、過ちの度合いに大きな差がないのだとしたら、立場の弱いものが守られるべきだろうということです。
そーゆー意味で、選手会の主張は筋が通っているんじゃないかと思ってます。

まあ、実際問題として、ここまでこじれたら檻との契約は無理だろうとは思いますけど。

>ノリ側のミスは『長期的な視点をもてなかった』事

たぶん一般のイメージとは真逆で、人間的には良い人なんだろうなあ、と思いますね。
皆にいい顔しちゃうようなところがあるんでしょうね。
そーゆー「いい人さ」というのは公人としては時として致命傷となるわけで。

本当に残念としか言いようがないです。
Posted by H5 at 2007年01月17日 01:02
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「遅れてきた」選手会の主張を検討する
Excerpt: 中村紀の契約交渉について、日本プロ野球選手会が檻宛に文書を送付。「この期に及んで」という気も一瞬したんですが、まずは選手会の主張を見てみたいと思います。
Weblog: にわか日ハムファンのブログ
Tracked: 2007-01-15 22:29

あえて中村紀獲得を提案する
Excerpt: もちろん条件次第ですが、このまま埋もれさせるには惜しい戦力。以前「要らん」といったのは撤回します(苦笑)
Weblog: にわか日ハムファンのブログ
Tracked: 2007-01-23 13:41
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